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HEPの拠点づくりは大詰め!工場になじみ始めた、新しい景色とは?



気楽にどこででも、どこへでも履ける、ヘップサンダル。

履いて一歩一歩前へ進み、目的地までたどり着くツールとも言えます。

そんなヘップサンダルを履く、誰かのように。

HEPの拠点づくりも、一歩ずつ、前へ進んでいます!


前回の記事「進む、HEPの拠点づくり!ついに完成した1棟をお見せします」では、トイレ空間の詳細をご紹介しました。


今回は、「トイレ」のお披露目会の様子のほか、それが現在どのように使われているか、女性スタッフの声などもお届けします。


そして、拠点づくりは「トイレができて完成」ではありません!

現在進行中のリノベーションについても、レセプション前に少しだけご紹介します。


東京や地域から26名が参加してくれたお披露目会


2022年10月8日、完成した「トイレ」のお披露目会を行いました。

参加者は、市役所職員さん、仕入れメーカーさんなど履物産業に携わっている方、事務のバックオフィスメンバー、税理士さんなど、HEPを通じて出会った26名。クラウドファンディングで支援してくださった方たちが中心です。なかには、はるばる東京から駆けつけてくださった方も……!


「主にトイレのお披露目会という稀有なイベントに、これだけの方が来てくださったなんて感慨深いし、ありがたいです」と川東が言っていたように、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいでした。


奈良・月ヶ瀬のお茶園「たつみ茶園」さんにご協力いただき、参加者のみなさんにお茶を淹れていただきました。実は、HEPとはデザイナーも空間設計者も同じメンバーというご縁もあります。


奈良県 月ヶ瀬より巽茶園さんの美味しいお出迎え

川東がみなさんに川東履物商店の歴史を説明しつつ、工場ツアーとして、敷地内の倉庫や「トイレ」をご案内しました。みなさんがトイレ空間の写真を撮ったり、音楽や棍棒などの遊び心あふれる仕掛けを楽しむ姿は、私たちにとって嬉しい反応でした。


「ユーモラスな部分や余白を感じていただいて、おもしろがっていただけたように思います」と、川東。お風呂場ギャラリーでは、参加者から「懐かしい!」「昔こんなのあった」といった声もあがっていました。


参加者のみなさんに説明をする川東。この日を迎えられて感無量のようでした!

そして、みんなで記念撮影!


その後、川東から参加者の方を「他己紹介」させていただき、座談会を行いました。川東から、履物業界で起きていることや、業界が下火になっている現状にどう風穴を開けようと考えているのかを真剣に話したところ、みなさんが耳を傾け、熱心に聞いてくださった姿が印象でした。


みなさん、ご参加ありがとうございました。またいつでも「ヘップランド」へ遊びに来てください!



新トイレは、いま弊社で一番クリエイティブな場所


さて、現在は川東履物商店の日常のなかで「トイレ」が稼働しています。


トイレはおかげさまで好評です!



主に定期的に来社するお客様や業者様などが利用されています。毎月来社するお客様が楽しみにしてくださっていて「使っていいですか?」「もちろん、どうぞ!」とやりとりも。棍棒のインパクトに驚く方が多いです(笑)。


特にハッとさせられたのは、以前からお世話になっている、大型トラックを運転する宅配業者の女性ドライバーさんが、トイレ休憩に使ってくださっていること。大型トラックを停めやすいところでトイレ休憩ができるスポットは、実は少ないそうです。HEPに関わる方にこういう形で使っていただけるなんて、大歓迎です。そんな、日常の新しいシーンが生まれています。



また、前回の記事で「フィッティングルーム」という構想をお伝えしましたが、トイレの使用後に「サンダルの履き心地がよかったです」など、嬉しいコメントとをお伝えいただけることが多いことを痛感しました!


「狙っていたとはいえ、実際に反応をいただけると嬉しいですね。なぜなら、一般的な工場では、商品をその場で試すことができないケースが多いからです。ごく自然な流れで、空間のなかで試してもらえているのは、大きいことではないかと感じました」(川東)


さらに、設置しているこだわりのアイテムをきっかけに、コミュニケーションが生まれることも多いと言います。例えば、奈良発の薬草ブランド「jiwajiwa(じわじわ)」の特注のポプリや、「木村石鹸」のSOMALIトイレクリーナー、「環境大善」の天然成分100%の消臭液・きえ〜るなど。

掃除道具入れには「環境大善」や「木村石鹸」のアイテムが並ぶ

ところで、スタッフはどう思っているのでしょう?

女性スタッフ・渕上に聞いてみると…。


「実は、以前の古いトイレは使ったことがありませんでした(苦笑)。使うのに勇気が必要だと聞いて、入ったことすらないんです。トイレを使いたいときは近所の自宅までわざわざ戻っていました。


天井に塗られたブランドカラー(蘇芳:すおう。川東履物商店のある大和高田市の色で、落ち着いた赤色)

新しいトイレは、日々使っています。トイレって絶対に行くものですし、『汚くていやだな』と感じるのが積み重なればけっこうストレスですよね。いまは整っていてきれいですからストレスがない上、おもしろい要素があるのも楽しんでいます。


謎の棍棒や(笑)、天井に塗られたブランドカラーを眺めてみたり。ほかにも、奈良市にある『NEW LIGHT POTTERY』さんのシンプルな照明、古い鏡など、鈴木さんと川東のセンスと目の付け所の良さが至るところに表現されていると思います。デザインや雰囲気がいいだけではなく、その意味や意図を知ることで後からもジワジワくるトイレです。


たまにトイレで好きな音楽を流したりもしているんです。トイレでくつろぐっていうのも変ですけど(笑)。このトイレは、いま弊社で一番クリエイティブな場所だと思います」(渕上)



掃除道具入れの扉からは音楽を流せる!

ショップ兼オフィスはカルチャー色のある空間になる


ショップ兼オフィス棟として生まれ変わります

さて、「ヘップランド」の今後の設計計画はといいますと。


「トイレ」の隣にある「ショップ兼オフィス」が着工。リノベーションはいよいよ仕上げです!


1階には、既にショップスペースの陳列棚や、クラウドファンディングのリターンの一つであるロッカーが置かれています。


でご支援いただいた皆さまの鍵が並ぶロッカー

リノベーション前の様子。このレトロな雰囲気は生かしつつ、改修しています!

また、カウンターもできました。ここで飲食などのイベントを行うこともできます。川東は「スナックのイベントがしたい!」とのこと。実はこの カウンター台は、過去に事務所の受付台として本当に使っていたもの。


ユニークなのが、キャスターのついた可動式の小上がり。これも「靴を脱いで、履いてもらえたら」というフィッティングルーム構想の一つなのだそう。もちろん、空間設計を手掛けた「やぐゆぐ道具店」の鈴木文貴さんのアイデアです。


旧・大和高田市役所から譲り受けた古材なども多いため、白を基調とした落ち着いた雰囲気の「トイレ棟(仮)」とは全く異なる空間になっています!



「ショップのほうは、体温ののったカルチャー色のある空間を設計していて、『ヘップランド』全体でバランスを取っていく予定です。奈良にはセレクトショップが少ないので、ただのファクトリーショップではなく、将来的にはサンダルを中心に周辺のアイテムも置いていきたいと考えています」と川東は話します。


「ショップ兼オフィス」は2023年6月にオープン予定です。また、資材物置を整理して「ギャラリー」にし、展示できるスペースにしたいと考えています。


施工を依頼した寺田工務店の寺田さん

5月25〜26日にはヘップランドの内覧会を開きます。拠点づくりは一区切り。以降は、一般のお客様もお越しいただけるようになります!


皆さまに支えられて創業から70年を迎えた川東履物商店の、新たな一歩となる「ヘップランド」にご注目いただければうれしいです。


いつか遊びに来てくださいね。


▼ヘップランド内覧会

※ご来場はメディア関係者・ご招待客様限定です


◉日時

2023年5月25日(木)〜26日(金)

◉会場

株式会社川東履物商店

奈良県大和高田市曙町15-33 


【内覧会申し込みフォーム】

5/19(金)までにお申し込みください。


まさに今リノベーション中の「ショップ兼オフィス棟(仮)」。大変化にご注目ください!

執筆:藤井よしの

写真:fujico / 『トイレお披露目会』ご参加者提供

バナー:Angie



▼HEP(ヘップ)

奈良で1952 年創業の川東履物商店が立ち上げた新ブランド。 さっと履いて気楽に出かけられ、昭和の時代から愛され続けてきたヘップサンダルを、様々な角度からアップデートしていきます。 あらゆる場所へ気楽に一歩を踏み出せるように。


公式通販「HEP SHOP ONLINE」 :https://hep-sandal.stores.jp/



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